木部塗装は他の素材とは異なる塗料が必要です。木部は鉄部やコンクリートとは異なる特性を持っており、それに応じた塗料を選ぶ必要があります。
木材塗料には大きく分けて「浸透タイプ」と「造膜タイプ」の2種類があります。これらの特徴を理解することで、用途に応じた適切な塗料選びが可能になります。以下にそれぞれの特徴を詳しく紹介します。
浸透タイプ
特徴
・木材の表面に塗膜を形成せず、塗料が木材の内部に浸透します。
・木材の自然な風合いや質感を活かしつつ保護するため、木目がしっかりと見える仕上がりになります。
・木材内部に浸透することで、防腐・防水効果を発揮します。
利点
・塗膜がないため、再塗装が必要な場合でも、古い塗料を剥がす必要がなく、そのまま再塗装が可能です。
・木材の美しい木目を活かすことができるため、ナチュラルな外観を好む場合に適しています。
欠点
・塗膜がないため、表面の保護力が弱く、頻繁に再塗装が必要になることがあります。
・自然な風合いを保つため、色のバリエーションが少ないことがあります。
造膜タイプ
特徴
・木材の表面に塗膜を形成し、物理的なバリアとして機能します。
・塗膜が光沢を持つため、光沢のある仕上がりになります。
・塗膜が木材を直接保護するため、耐久性や耐候性が高いです。
利点
・塗膜が外部のダメージから木材をしっかりと守るため、長期間の保護が期待できます。
・多様な色を選ぶことができ、好みの外観に仕上げることができます。
欠点
・塗膜が剥がれたり、劣化した場合、再塗装前に古い塗膜を剥がす必要があります。
・木材の自然な木目や質感が塗膜によって隠れることがあります。
使用する場所や目的に応じて、適切なタイプを選ぶことが重要です。
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